今回は、
現在、就職活動中の大学4年生の女性の方からの、
ご質問です。


【質問】

就職の面接について質問があります。

私は、極度のあがり症で、面接に行っても、
緊張してしまって、声がうわずり、滑舌も悪くなって、
ぜんぜん、うまくいきません。

どのようにしたら、面接であがらなくなるのでしょうか?

教えてください。お願いします。


就職面接

【回答】

あがりを完全になくすことは不可能ですが、
あがりをコントロールすることは可能です。

まず、就職面接において、
あがりの原因となるのは、
やはり、自分に意識が向いてしまうからなんです。

面接官に対し、
自分をよく見せたい、できる人に見られたいと、
自分に意識が向いてしまうから、緊張度が増してしまって、
声がうわずるなどのあがりの症状を引き起こしてしまいます。


この根本にあるのは、
この会社に自分を選んでもらいたい
という強い思いが働くからです。

就職面接では、ある意味、仕方が無いことなのですが、
多くの人が、このように受け身の姿勢になってしまうんですね。


しかし、自分であがりをコントロールするためには、
このように、自分に意識が向いてしまう、
受け身の姿勢は好ましくありません。


そうではなく、外に意識が向くように、
能動的な姿勢を取る必要があります。


具体的には、就職面接では、
この会社に自分が選んでもらうのではなく、
自分がこの会社を選ぶんだという、
視点の切り換えが必要です。



つまり、
「この会社が、自分が働くのにふさわしい会社かどうかを見極めるんだ」
という意識で、面接に臨むようにするんです。


そうすれば、今までとは、見方が変わってくるでしょう。

今までは、
自分をよく見せなきゃと自分に意識が向いていたのが、

この会社は自分が就職するのに適した会社なのか
という意識になれば、
会社の雰囲気はどうかとか、働いてい人の活気はどうかとか、
受付の人の対応はどうかとか、人事の人の態度はどうかとか、
外に向けて意識が向くようになります。


こうすることで、緊張が和らいでいき、
あがりの症状を抑えることができるんです。


また、就職面接に対する自信を付けるために、
“徹底した準備”をすることも重要となります。

予め、想定問答集を作っておいて、
面接官がするであろう質問に対しては、
自分で納得のいく回答を用意しておくことです。

そして、その想定問答集を元に、何度も何度も練習をして、
自然に答えられるようにします。

できれば、家族や友人の助けを借りて、
質問してもらって、それに回答するという練習を行うのがよいでしょう。

どうしても、助けが借りられないのであれば、
質問内容をICレコーダーなどに吹き込んで、
ICレコーダーに面接官の役目をさせることも有りだと思います。



こうして、就職面接に対する“徹底した準備”を行うことによって、
自分の中に自信が付くと共に、安心感も得られるため、
緊張感を抑えることができ、
あがりをコントロールすることができるんです。