こんにちは、管理人のシュンです。


以前の記事(大勢の人の前でプレゼンすることになった【ぼくの場合】)
お話ししたように、
300人の前でのプレゼンの成功と、
友達の結婚披露宴でのスピーチの成功と、をきっかけとして、
ぼくは、長年のあがり症を完全に克服できたんだと、
有頂天になっていました。


最悪の出来事


そのころ、ぼくの勤めている会社では、
ぼくたちのグループの研究をきっかけとして、
ある新製品が生まれ、
その製品を売り出そうとしていました。

その研究というのが、
まさに、ぼくが研究発表会で発表した研究であったため、
ぼくも、その製品の開発担当者のひとりとして
加えられていたのです。




ある日、
ぼくは、開発担当を代表して、
商談相手の社長の前で、
その製品について、説明することになりました。



ぼくにとっては、まさに、寝耳に水の話でした。



その日の二日前に、
突然、上司に呼び出されたんです。


上司:「きみ、すまないが、
    K君の代わりに、A社で製品説明してくれないか」


ぼく:「・・・・」
(ホンネ:「えっ、何でよ?
 なんで、そんなことやんなきゃいけないの?」)

上司:「急きょ、B社でも、製品説明を頼まれてね。
    そちらの方は、K君に行ってもらうことにしたんだ」


ぼく:「・・・・」
(ホンネ:「そんなのありかよ!」)

上司:「いいね」


ぼく:「はぁあ・・」
(ホンネ:「絶対、やりたくねぇ。 他の人に頼んでよ~。」)

上司:「心配するな。私もついて行くから」


ぼく:「・・・」
(ホンネ:「心配するなっていわれても・・・。
そんなら、あんたがやればいいじゃん。」)

と、まぁ、この様な会話が繰り広げられ、
ぼくが、製品説明にかり出されることになったんです。


それが、あんなことになるなんて、
そのときは、思いもよりませんでした。







上司と共に、商談相手の会社におもむくと、
まず、応接室に通されました。


緊張した面持ちで、待っていると、
かっぷくのよい、いかにもやり手という感じの社長が、
数人の社員を引き連れて現れました。


あいさつをして、世間話を始めると、
その社長は、見るからに威圧的で、
ぼくは、その社長に、
小学校時代のいじめっ子軍団の親玉ケンタの姿を
重ねてしまったんです。

ケンタが出てくる話はこちら(あがり症になった原因【ぼくの場合】)


それが、いけませんでした。


いざ、製品説明の段となり、
ぼくが、うつむくような感じで、ボソボソっと、説明を始めると、

その社長は、いきなり、

「何で、あんたは、こっちを見て話さないんだ!!」

と大声で怒鳴ったのです。


怒った社長


ぼくも含め、その場にいた全員が、一瞬で凍りつきました。



さらに、その社長は一方的にまくし立てます。

「人に話をするときは、相手の目を見るもんだろう!」

「人の目を見られないと言うことは、何かやましいことでもあるのか?」

「この製品に、何か隠したいことでもあるんじゃないのか!




ぼくは、それらの言葉を聞いて、
頭の中が真っ白になり、
心臓がバクバクし、顔面が真っ赤になって硬直し、
からだ中が震え出しました。

それを見ていた、ぼくの上司は、
平謝りで、何か言っているようでしたが、
ぼくの耳には何も入りませんでした。



その後のことは、あまりよく覚えていません。



上司が、ぼくの後の説明を引き継いでくれていたようですが、
社長の怒りは収まらず、製品説明はそのまま打ち切りとなり、
結局、その商談は、破談となってしまったのです。



あがり症で会社を辞めることに


その後のことは、今でも、正直なところ、
あまり思い出したくありません。


かいつまんで言うと、

あの事件以降、
ぼくは、人と会うことにひどく恐怖を覚えるようになり、
会社へも行けなくなってしまいました。


同僚や、上司までも、心配してくれて、
ぼくの住んでいるアパートまで訪ねてきてくれたのですが、

ぼくは、直接、顔を合わすことができず、
ドア越しに、謝るばかりでした。



京子も、電話やメールを何度もくれたりしたのですが、
ぼくは、何もかもが煩わしくなり、すべてスルーしてしまったんです。




有給休暇も使い果たし、
上司からは、電話で傷病休暇を申請するように提案されました。

しかし、あらゆることが面倒くさくなり、
これ以上、会社に席をおいても、自分が縛られているような気がして、
とにかく、全てのことを断ちきりたいという思いでいっぱいでした。

また、会社や上司や同僚に、このまま迷惑をかけつづけるのも、
本当に心苦しく感じていました。



なので、最終的に、退職届を出すことにしたんです。


今思うこと


こうして、ぼくは、
前の会社を辞めることになったのですが、
あのとき、この選択が正解だったのかどうか、
未だによくわかりません。

前の会社を辞めたことで、ぼくの収入は完全に断たれたので、
辞めた後、経済的にかなり苦しかったですし、
京子との関係も、しばらくの間、ギクシャクしてしまったからです。


ただ、言えることは、
あのまま、前の会社に席を置いていたとしても、
ぼくにとって、
あの状態が良くなったとは到底、思えません。

会社を辞めて、環境を変えたことにより、
自分を見つめ直すきっかけになったことは事実です。


辞めてしばらくの間は泥沼の状態が続いたものの、
そこから、
「自分で何とかしなければ!」と思えるようになって、
積極的に行動できるようになったのも、
自分を見つめ直し続けた結果だと思っているからです。


なので、
もし、あなたが、あがり症が原因で、
今の会社にどうしても居づらいというのであれば、
ぼくのように、会社を辞めて、環境を変えてみるという
選択肢もありかも知れません。


あなたにとって、ベストな選択肢は何でしょうか?